同じことを述べる

数年前にも記しましたが、2000年の9月なかばの2日間は俺が大好きな岩石崩壊系の遠雷が新宿〜目黒周辺でひねもす響いていました。ところがあの響きをこの3年間まったく耳してません。
考えてみると好みの天候というやつは年に一度必ず出会うわけじゃないし、そもそも周期的に同じ様相を顕すわけではなさそうです。
いまも忘れられない空模様のひとつは、高校生だったとある日、自転車通学中に仰いだ朝空で、そこでは棚引く雲が幾層かに分かれてをり、雲の間からのぞいた色合いが層ごとに変化していて、敢えて喩えるのなら天国の谷内六郎さんが描いているかのような清冽で寂しいあを色でした。