昨晩のNHKテレビ。坂本龍一チェンバロGoldberg Variations var.25 を弾いていた。教授が益々爺さん化しているのに比べて浅田彰氏が随分と若くみえた。

今晩はマイケル・サンデルの授業風景を放映していた。よくしらんけど一般教養的な1コマ(マスプロ授業)みたいだった。スコット・タロウ『ハーヴァード・ロー・スクール』に登場していた、ゼックマン教授の授業風景を思い出した。同じ大講堂なのかな。

サンデル教授が思考実験の設定を変えたときに沸き起った学生たちの笑いが気になった。なぜなら、私がその場にいたら笑わないだろうから...。

以前WEBでボルヘスの講演を聴いた折、「荘子胡蝶の夢」のくだりで聴衆が一斉に笑いだす場面を非常に興味深く感じたので、この点に日本人と欧米人の笑いのツボの相違がうかがわれるのではないですか? と、ある人に問いかけてみたのだが、「いや、十分面白いよ!会場にいたら俺も笑ってるよ」と返されてしまったことが思い起こされてくる。

その時私は自分のユーモア感覚に好ましくない偏りがあるのではないかと大層心配になったので更に掘り下げて話してみたかったのだが「そんなことよりあの件はどうなった?」とプッツリおしまいにされてしまった。