ノスタルジック

図書館除籍本を入手。

『創造の形態学Ⅰ』、K.ラインハルト+L.ヴァン・デル・ポスト+M.エリアーデ+G.ショーレム、エラノス会議編、平凡社
『現代ジャズの潮流』、副島輝人MARUZEN BOOKS
『「家族と郊外」の社会学』、三浦展PHP
『都市整備入門』、千葉壽一、古今書院
iモードWeb HTMLリファレンス』、大石まさき、SOFTBANK publishing

自分にとって、エラノス会議以外はもらう必要のない本だが......。最近、「得したい、損したくない」モードにあることを感じる。さもしい。

矢庭になんだが、神生彩史を読みたい。というか、やっぱり句集が欲しい。とはいえ稀覯本なだけに値がはるしなあ。ともかく、まとめて読みたいです。

彩史ではないが、この数日、古書店ゾッキ本ワゴンなんぞを物色してると、この句が口をつく。
本漁ればいつも青春肩さむし 古沢太穂
この句の「青春」とは想起する青春ではなく、何歳になっても本棚を前にした書痴のありようを表現していると思われる。でも、青年時代に政治運動に関わった人々にとっての読書・購書は、文藝・科学・実学にいそしんだ者らとは違って、もっと生々しく、文字通り血と汗がかよっていただろう(と想像する)。やっぱり彼らは、古本を漁る時フト青年時代の熱さが蘇ってくるんじゃなかろうか。
数年前、新宿・伊勢丹古書市でみつけた、ウラジーミル・マヤコフスキーの詩集の見返しに、「○○同志、われわれの友情のしるしに」という言葉と男女数名の署名があった。マスコミから新人類と呼ばれた世代以降に属する自分にとって、'60年代の政治的季節はメディアを通じてしか知らない。しかし、これを目にした時、なぜかノスタルジックな、そして、うっすらと哀しい気分となった。