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山手線の『週刊少年マガジン』ラッピング車輛内は当誌の広告オンリーとなってをりモニターには人気諸作品の1コマとネームがつぎつぎと浮かび上がっては消えてゆく按配になっているのだが、賢人風の年寄りが厳しい表情で「成功者は皆すべからく努力しておる!」というセリフを目にするにあたり、年寄り(おれ)があれこれと若者の世界にくちばしを挟むのはいかがなものかとは存じまするが、やはり、すくなくとも編集の世界には言葉に対する小言幸兵衛がおらにゃならんのではないかとひとりごちた次第であり申した。