@clnmn さん דורך
はじめて叔母を特養に見舞いにいったとき、建物のエレベータを降りた瞬間、憔悴しきった様子の(入所者の)老婆から、「あのう、わたしの名前はなんでしょうか……?」と尋ねられたことがあった。そのときは、『ソフィーの世界』 みたいだなとは思わなかった。
以前も書いた気がするが、犬の散歩中、いつも庭先に立ってフェンス越しに通りを見詰めている認知症の老女から、「私がここでずっと待っていた人は、貴方ですか」と問われたことがある。いま何を聞いた? 史上最短の大河小説? 自分はこれを書きとめる為に生まれてきたんじゃないかとさえ思った。
— 津原泰水=やすみ (@tsuharayasumi) 2019年12月29日