171106

おもちゃといえばつい最近こんな夢を見ていた。

――地元駅。
券売機の小さなふたを開けるとコンベアがずっと奥まで続いている。
そこにチャージさせるパスモを載せるが途中拳銃にひっかかって前へ進まない。それはどうも(おれが)子供の頃に捨てたおもちゃの拳銃らしいことがわかる。
異状に気づいた駅員さんが拳銃をとりのぞいて外に出てくる。
「このおもちゃは誰のですかー」と、ブスッとした表情で周囲の者に尋ねるが、おれは黙っている。
と、ひとりの女が「誰のものでもないならあたしがもらいます」と云ってそれをかっさらう。
その途端5〜6人の男どもが女を囲んで「おれによこせ」と迫る。
女は「いやなこったい」と舌を出して逃げていく。
おれは捨てたはずの自分の玩具(のすべて)が様々な人たちに拾われていて、45年以上ものあいだ街中に散在していることを察知し、そのことを奇妙に思いながらもなんだか非常に懐かしい気持になっている。