昨年の某月某日、やにわに愚母が「このひとあたまがおかしいんじゃないの!?」とヒステリクな言葉を吐くのでなにごとかと思ってTV画面を見ると、篠山紀信の作品に対して公然わいせつ罪だかなんだかの判決が下ったとの報道。

驚くべきことに愚母が嫌悪を示したのは裁判官にではなく紀信に対してなのである。

相も変わらずトホホなことをお言いでないよ…と思いつつ、ポロリと乃公からこぼれた言葉が「デルボーは打たれる」であった。これは、大昔シネフィルのNさんが戯れにこしらえたカルタの一枚ではなかったかと思う。どうでもいい地口の記憶がTVニュースによって掘り起こされた瞬間だったのだ。

ひさしぶりに『ヘルメスの音楽』が読みたくなったんだけど見つからない。どこにいってしまったのだろうか――。

NO NUDE by KISHIN 1 20XX TOKYO

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ヘルメスの音楽 (ちくま学芸文庫)

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