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ソ連をはじめとした東側諸国は器械体操の天才が大勢いたように記憶してをり、その「器械」からの連想だったのかもしれないが、あちらの人間はまるでロボットであるかのような印象を持っていた(持たされていた)記憶もある。

また、それを増幅させんとした映画のひとつにスタローンの『ロッキー4』もあったかと記憶している。

「しかし」なのだが、俺が赤ん坊だった頃一世を風靡していた漫画『巨人の星』では大リーガー・オズマが野球ロボットとして描かれていたのである。

「お前も私と同様の野球ロボットではないかHAHAHAHAHA!」と嘲笑するオズマの幻影におびえた星飛雄馬は己が人間であることを証明するために花形や左門などのライバルをも招待したクリスマスパーティーを(巨人軍の寮で)催すが、その当日、当該ライバル2名はおろか女房役の伴宙太や実姉・明子もやって来ず、怒りと絶望のあまり特注のクリスマスケーキをなぎたおし、室内をしっちゃかめっちゃかにするシーンを覚えておられる方も沢山おありではないかと思う。