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小学校6年生のときは、前年林間学校(北軽井沢)にいった際に購入した、「努力」の一語が刻まれたプレート付きキーホルダーをカバンに提げていた。

努力が好きだったからではなくどうしても努力ができない性質だったので、それを少しでも改善する効果があることを期待したからであった。

この性質は死ぬまで抱えざるを得ないのだろうと、もうとっくに自分に対して諦めの気持をいだいている。

睡眠も8時間はとらないと仕事にせよ学習にせよまったく効率があがらずミスや誤読が多発する。

これまで半世紀以上生きてきたが貫徹(完全なる徹夜)は1日が限界である。大学生の頃に2日間睡眠をとれなかったことがあったが、それでも90分間、部室(ぶしつ)で横になった際に寝入っていまったので貫徹(完全なる徹夜)ではない。

幸いなことに(正規被雇用者時代の)職場においては主に独りでおこなう業務に就いてきており(つまり、寝たければたとえ30分くらいでも寝られる)、かつ、社内文化として「無理はしない」ことをモットーとしているところに(偶々)就業していたので、1日(24時間)以上徹夜したことがないのである。

なのでショートスリーパーのひとたちに対してはいまでも尊敬の念を抱かざるを得ないのである。

大学時代の先輩が大手の会社のSE(基幹系)になったとき「3日間一睡もできないことなんてザラだよ」とべつだんそのことを誇っている風でもなくほんとうに当たり前のことのように話していたときは、心底「すごい男だ!」と感心したものである。