»non-title«

またもや帰り際にミスをしでかしてしまった。
明日(いったい何度目になるのやら)またしても始末書を書かなくてはならぬ……。

じつは現在おれ様が派遣されているのは社内の厄介者、困った人、変人らが島流し的に寄せ集められたチームであり、多少なりとも文才あるひとならばここをモデルにした中編小説のひとつでもササっと書き上げてしまうであろうと思われるほど<椿事>続出の現場なのであるが、哀れ、その中編小説の世界ではこのおれ様も 「困った人」 のひとりとして、否、東の横綱級の人物として描かれてしまうのであろう。

ほんとうにどうしようもない哀れさだ……。