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老後は大学時代の友人を訪ね、三年ほど京に暮らして、蕪村、几董、天明俳人たちに耽溺する生活を送ってみたいと夢想したこともあったが、もはやおれには所謂「老後」というものが無いにちがいないので、そのような空想は「空想の中の空想」として終わるのであろう……。