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そんで新宿まで出てブックオフの全書籍20％引きセールで何冊か買ったのだけど、それを和食洋食系ファストフード店内に忘れたことを電車のなかで気づいたのだった。

4日も新宿に出る用があるので、「まあ、店に電話してキープしてもらえばいいかな」と考えだのだが、「元日なのでそれは嫌だな」と思い、わざわざ戻って確保した。

「元日なのでそれは嫌だ」というのは自分でもよくわからない理屈（心理）ではある。

途中下車した渋谷ではブックオフがとっくに撤退していたことをビルの前まで来て思い出した。センター街では新宿にまけないくらいの海外観光客で賑わってをり、三千里薬局前の交差点では行き交う群集をスマホで撮影しているひとたちが大勢いて、そういえば渋谷ではないけれど小さな一戸建て住宅の庭先にある2段式駐車設備をものめずらしげな表情で撮影している外国人観光客を目にしたことなどを思い出した。

さて、新宿に戻った俺はコーヒーでも飲もうかと西口の青梅街道沿い・野村ビル先にあるマクドナルドまで足をのばしたのであったが、どうやら満席であるらしかったので、向いの新宿西鉄インにあるサンマルクカフェで寛ぐことにした。当店は静かな気持になりたいときはとてもいい店である。

注がれたコーヒーを持っていこうとすると、ハリー・ディーン・スタントンに似たひとがやってきて店員に ”coffee, the same as his" みたいなことをいってオーダーしていたのだが、たったこれだけのことで 「愉しいなあ」 と思えてくるのだった。