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じつは再読した 漱石『猫』ですが 鈴木六林男を連想する箇所があるのに気づきました。
苦沙弥の教え子だった多々良三平が金満家・金田家の令嬢と結婚する運びとなったので、皆を式に招こうとする場面での、超然居士・八木独仙の返しです。

「僕かね、ぜひ行くよ。できるなら媒酌人たるの栄を得たいくらいのものだ。『シャンパンの 三々九度や 春の宵』。――なに、仲人は鈴木の藤さんだって? なるほど、そこいらだろうと思った。これは残念だがしかたがない。仲人が二人できても多過ぎるだろう、ただの人間としてまさに出席するよ」
「あなたはどうです」
僕ですか、一竿風月閑生計人釣白蘋紅蓼間

そうです、六林男ファンなら アハヽヽヽヽ と笑うに違いあるまい

僕ですか死因調査解剖機関監察医     鈴木六林男

上掲句です。

というか、とっくに周知ですかね……?