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大学時代に参加していたサークルのOB・OG会には一度だけ出席したことがあった。

司会者に促されて現役生たちがぞろぞろと前に出てきたとき、3コ上のOGが「きゃ~子供ぉ~」と、ちょっと大袈裟なリアクションをかましていたが、実際俺もそう思うのと同時に、いつのまにかおじさんになってしまったことが深~く自覚されてゆくのだった。

まだ20代だったのだが、思えばあれが己の人生で加齢というものをしみじみと味わうことになった最初であったのだと思う。