三十歳あたりで、「此のわたくしが、鳥類が身近に存在している世界に存在している」ことに、なんとなく神秘のようなものを感ずるようになった。

とはいえ、早朝ゴミを漁るカラス野郎どもが激増してをったので、
〽 三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい
にこめられた情感、つまり、「殺し」たいとまで願う気持がようやく理解できたような気もしたのだった。