「数理のひとたちには Tex があるというのに、文系のぼくらには一体何があるというのか・・」
「数学は『文系』ともいえますよ?」
「だから、単なる文系のぼくらにとってってことです」
「それなら世界的なソフト『Word』があるじゃないですか」
「わ、Word ・・」
「ぼくには無理なんですが、お絵かきもできるらしいですよ」
「ぼ、『ぼくには無理』???」


詰まらんジョークに思えるかもしれませんが、むかし某所で出会ったメーンフレームの技術営業職だったCさんがそうでした。
ある日、エクセル/ワードの tips を幾つか教えて差し上げたら、「なるほどすごいねー、ありがとう!」と真顔でお礼を言われてしまい、エラク恥ずかしかったことを覚えております。
Cさんは、「マイクロソフト社のソフトとかって、アシスタントのひとたちに全部まかせきりで生きてきたんですよー」と云って、爽やかに笑っておりましたが、嫌味な感じはまったくしませんでした。