アッバス・キアロスタミ監督逝去のニュースに触れ確信したのは、サングラスがもっとも似合う職業は映画監督だということ。
どこか不穏なムードを漂わせながら
「君たちに私の眼は見せない」
「私の視野に何が入っているのか君たちには決して知らせない」
と伝えているかのように感ぜられる。

これに対して(サングラスをかけていない)画家の場合は
「私の眼を見よ」
「私が何を見ているのか御覧に入れよう」
と、あたかも彼ら/彼女らの《視線》が積極的に物語っているかのように感ぜられることがままある。