文化人類学的観光視察客は正直腹立つときもありますね。

渋谷ハチ公口交差点を横断する群集をスマホやカメラで撮影しながらニチャニチャ笑っている欧米人なんかそうです。

「マリアンヌ 云ったとおり 日本人って蟻じゃなくて鰯のようだろ?」
「ほんとだわねアンドレ 子供の頃に観たジャック=イヴ・クストー先生のフィルムを思い出したわ!」

上のような会話が空想されるちょっとインテリっぽいカップルまでやって来る始末なのです。

もっとも腹が立ったのは、朝のラッシュアワーでの殺人的な混雑ぶりに定評のある京浜東北線のまさに殺人的な快速車両に乗り込んで来た、見た感じからして山出しもろだしの白人デブ集団でした。

おそらく横浜あたりからディズニーランドへ向かう途中だと推察したのでありまするがもう始終キャーキャーワーワーうらさいったらありゃしない!! 連中、日本人サラリーマンの聖なる朝の初戦場をこともあろうにディズニーランドの拡張されたアトラクションとして存分に愉しんでいるんです。

そのうち誰かが唄をうたいはじめ、それにあわせて全員が合唱しはじめるのに至っては、映画『M☆A☆S☆H マッシュ』でのワンシーンが想起されてしまい、「もしかすると今こやつらが唄っているこのうたはほんとうにマッシュのあの場面の唄かもしれない。あの唄どんな歌詞だったけか?」なんて、ぎゅうぎゅうづめの京浜東北線快速生き地獄車輛内にて、朝から仕事とまったく関係のない事案を考えさせられる顛末でござりました。。。

※『M☆A☆S☆H マッシュ』での合唱シーン(停電場面)については、こちらのブログに記述がありました。