春のキャンパスで交わされているだろう微笑ましい対話(1)


新入生:「すべての運命は決定されており、違う運命などあり得ないだなんて言う人がいますけど、わたしは納得いきません!!」

三年生:「納得いかなくていいんじゃないの? たとえば恋人と映画を観ているとする。映画の主人公が危険な選択に賭けようとするので、『だめ!そっちはだめ!』とハラハラして声をあげると、傍らにいるカレが『おまえって思いのほか馬鹿女だなー?! すでに映画は出来上がったものなんだよ? ハラハラしようと、何かを叫ぼうと、筋書きは絶対に変更されないのだよ?』などと得意気に語りだしたら、残念ながら馬鹿なのは君のカレであることは自明だよね?」

新入生:「わたしがそんなKYを彼氏にするだなんて、未来永劫あり得ませんっ!!」