おいらが子供だった頃のお子様向けTV番組は戦前生まれのひとたちが馴れ親しんだ大衆文化をパロディとして引用することが少なくなかった。

たとえば、『ど根性ガエル』の「一本刀土俵入り」とかね。

あと、いったい何で引用されていたのかは忘却の彼方ではあるが、長谷川伸だったら『瞼の母』、それから、尾崎紅葉金色夜叉』なんかもあったはずなんだけど、あと一歩のところで思い出せず悔しい。。。

それから、宮本武蔵塚原卜伝の鍋蓋(ドリフのコント?)とか、謡曲「鉢の木」、山中鹿介の“願わくば、我に七難八苦を与えたまえ”とかもそうだったような気がする……。ほんとうに曖昧な印象なんだけど、つまりは「立川文庫」の世界が当時のお子様教養のベースのひとつとしてギリギリ残存していた時代とも言えるのかしら……いや、じつはいまでもそれは継続されているのかしら……。

こういうときにアニオタと呼ばれる方々なら、過去/現在の諸作品にあらわれるパロディシーンとその引用元を延々と教示してくれるんだろうな……。まあ、オタク野郎にはぜったい敵わないとは思いますよ……。