思い出しました!!
廿のときカトリック信徒のIさんから貸してもらったレコードには、ヘンリク・シェリングの「バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」があって、ある日それを聴いていたらいきなり父親が部屋に入って来て、「おまえ、いいの聴いてるなあ〜・・・」とひとり肯きながらとても嬉しそうにしていたんだ。
当時の俺は毎日あきもせず S.O.D. とかメタリカとかヴェノムとかスレイヤーとかディスチャージとかG.B.H.とかカオスUKとか、とにかくそんなんばかり聴いていたので、親として非常に心配な心持ちであったのだろうことは想像に難くない。
(前にも記したが)Iさんはそんな俺とは趣味が完全に合わないと思っていたらしいのだが、彼が聴いていたパット・メセニーを絶賛する愚輩を見て、意外とストライクゾーンが広いらしいことを察知してくれたのだった。