失踪日記
失踪日記2 アル中病棟
8年前に読んだ『失踪日記』を再読しました。
読了直後、次作にあたる『アル中病棟 失踪日記』を図書館から借り出して読んでみました。
前作にも描かれていた、アルコール依存症自助グループの集会でポエムのようなテキストを朗読していた不思議ムード満点の美少女は、ボランティアの方ではなく、どうやら彼女自身も脱アル中闘病者であるらしきことが分かりました。

(p.100)

司会のケイです。今日のテーマは「感謝」です。


AAも毎回テーマがある


私は今日思い出しました
冬の風が頬を撫ぜ
湖は凍り?
そんな雪に?
埋もれた?
仲間を?
片時も?
忘れず?


さあ始まった


それと、
著者らアル中病棟の患者たちが中庭で気分転換しているとき、精神病棟患者集団の中に突っ立ってゐる大柄な男を指差して
(p.30)

ひゃっははは
バカだ馬鹿がいる
ひーっははは
あー面白ぇ〜

とコケにして去っていく外来患者を描写した光景が印象的でありました。
なんとなく昨今の日本の一部のひとびとを象徴しているかのように思われるのです。

『アル中病棟 失踪日記』はこれから本格的シーズンを迎える冬季ウツが始まったら再読するかもしれません。
なんというか、紙のアジールとでもいうべきか、読み進めている間ぼんや〜りとした保護膜の如きものに包まれる趣があるのです……。