何ヶ月ぶりにか「報道ステーション」を観たら学生らによる新宿通りの集会がとりあげられていて、一瞬、

戦争が廊下の奥に立ってゐた

のデモ・プラカードを掲げた青年が映ったのに気が付いた。

作者である渡辺白泉の名は記されていなかったが、デモやプロテスト活動のなかで何かを警句・スローガンとして引用する場合、運動とその引用元である作者(発言者)とが不離一体の関係にでもないかぎり引用元を省略する流儀は致し方のないことなのだろう。

兎も角、たった一秒程度の白泉をきっかけにして、新興俳句に興味を抱く青少年らが少しでも増えてくれればいいのではあるが……。