フロント子供乗せがセットしてあるチャリをとめて携帯でなにやら話していた女性が、「いきなり電話切らないでくれますっ?」とたいそうな怒りっぷりで、つづけて、「あなたの上長を出してください、ほーんっと、ムカツク!!」とヴォルテージが増加された様子だったのでおそるおそるもう一度ふりかえってみたら、(じつは俺的にちょっとグッとくる面貌の)彼女はいつのまにか物凄い勢いで自転車をこいでいて、すでに10メートルくらいは遠ざかっていたので、“すぐそこにいると思っていたがじつはそうでなかった”という「日常よくあるコトだけど意外と頻々というわけではない出来事」に遭遇したことに、妙な感慨を抱いたというわけで御座いました。