昔地下鉄の駅文庫には結構お世話になった。
当然こちらからも give&take の精神で寄贈していた。
購書して期待を裏切ってくれたものに対してはとっておけば古本価値があがるに違いない新刊本も惜しみなく棚に置いた。
そういうときは古書の神さまが粋なはからいをしてくださって、たとえば、加藤郁乎さんの御尊父・加藤紫舟先生の『蕪村の心にふれて』(昭17/大日本出版社峯文荘)が翌朝置いてあったりしたものだった。