東京モンの井の中の蛙であるオイラがびっくらこいたのは西日本のとある地方にある(あった?)あったという「部落宣言」と称される奇習だったな。
とある日、担任の先生が、「これから彼がみんなに話をしたいそうだ。静かに聴くように!」と呼びかけると、ひとりの生徒が立ち上がって「皆さんすいませんでした。ボクは、じつは、部落出身者なんですっっ」と言って涙ながらに告白するという風習……。
おそらくそれをやらないよりやったほうがその生徒にとっては生きやすい状況が開けるからこそそのように酷薄な状況での告白におよぶのだろうが、その話を聞かされたオイラは「オレって世間のことホント何にも知らないよな……」と深く自省したのであった。