日曜日にも土曜日と同じ時間帯にそれは見事な天氣雨が降つてきたことを此処に報告したい。
丁度タルコフスキー『鏡』を見終えたところだつたので、シトシトピツチヤンと雨滴の響きが窓外から聴こえてきたのには吃驚した。
さうなのであつた。シトシト加減が樽湖雨数寄なのである。
部屋に居るのはもつたいないので、染井吉野がぬれそぼつ風情を鑑賞しやうとたくらみ、母校である小学校まで出向いたのだが残念ながら雨はやんでゐた。
しようがないので区民図書館に立ち寄り適当に手にとつた足立恒雄先生のエセイを拾い読みしていたら、いつのまにか落雷とともに本格的な雨降りとなつていた。
それでもごく短い時間で雷雨は過ぎて行つた。
♪ はぁ 天氣雨の降る日は天氣が悪くかつ良い(ダンチヨネ)
と戯れ鼻唄した次第である。
数学から社会へ+社会から数学へ -数学者の目で世相を観る-
鏡【字幕版】 [VHS]
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