昭和57〜61年あたりの昔話だが、HR/HM 好きで PiL も好きな人間は、周辺にはオレ以外存在しなかった。エディ・ヴァンヘイレンがいいと思うなら、キース・レヴィンだっていいと思うはずなのだけれど……。あるいは、スティーヴ・ハリスがいいと思うなら、ジャー・ウォブルもいいと思うはずなのだけど……。
当時のロックファンたちのあの党派性は一体なんだったのだろう? ファッションにまで憬れを抱くとそうなるのであろうか? 長髪+革ジャン+袖なしジージャン+スタッドベルト+ジーパン+ロンドンブーツの雄姿が、UKエジソン店内で TGやらノイバウテンやらジョイ・ディヴィジョンやらニューオーダーやらを探盤するってのも乙じゃないかと思うのだが、服装にまであいでんてぃてぃを見出したクラスターにとっては限りなく裏切り行為に映るのかもしれない……。全くもって不自由な話じゃないか……。