へドラで思い出すのは封切にあわせた写真集みたいな子供本を親父に買ってもらった帰り、いまはなき喫茶店プランランプランタンに連れて行かれたことだ。夜だった。親父はマスターと常連さんと談笑していた。放ったらかしにされた俺が「もう帰りたい」とぐずり始めたのをしおに店を出た。
本屋は自由書房だっただろうか、不二屋書店だったろうか……。昭和46年のことか……。