以前も記したが、所謂リーマンショック以前の(近所の)スターバックスは、諸外国人にも利用されていてよいムードだった。

それ以降はおそらく10回も行っていないと思われるが、そのうちの1回はキングと称される、おれと同学年世代で、駿府出身のプロ蹴球選手と隣り合ったことがあった。

キングはビジネスの仲介をするために呼ばれて来ていて、知己のひとが頼んだ車が交通事情で遅れているので寸時の腰掛けに入店したのであった。

テーブルの形態上おれは同席しているのも同然だったので彼らが何の話しをしているのか丸分かりであった。

店内の若者たちはすぐに彼の存在に気づいたようだが、東京人らしく敢えて無関心のふりをしていた。

おれは彼と同学年であることによる微かな親近感すら抱いてをらず、かといって別に嫌いということでもなく、言葉は悪いが、どうでもいいセレブリティだったのだけれど、すぐ横に居る彼の物腰に際して、なんとなーく親しみを抱くことになってしまったことを此処に白状させていただく。