東扇島の中止は残念……。
もし晴天決行かつ行くことができたらば俺は、誰もゐない近隣の倉庫の外付け階段の踊り場で、非常階段の演奏にジッと耳を傾けつつ、密にそのサウンドスケープをMP音源化するというアホな所業を試みたかもしれない。
かつ、深夜に響き渡る轟音ノイズを背景に、殆ど無人状態のあの辺りを動画保存しながらぶらつくのも乙であったことだろうと思う。

花の盛りに患いながらも床に伏したまま爛漫絢爛たる光景を想像するのはをかし、のようなことを記したのは誰だっけか。
いや、そうじゃなく、ようやく病床から起き上がれる頃にすっかり花が散ってしまっている情景を味わうのもをかしであったろうか。
『枕草紙』だったろうか。違う気がする。完全に失念している。