くだくだしく
- 確かに前宮崎県知事のくだりは唐突でした。
- そんな深いことじゃないです。「あなたのおっしゃるそれは間違ってませんか」とか「あなたの提示したアイデアでは○○の点においては妥当しないんじゃないですか」などなど知的営為のなかで求められる(不可欠の)コミュニケーションのプロセスも、社会的上下関係が強く作用すれば間違いなく阻害されるだろうナと、まあ誰もが一度は痛感したことがあるだろう事を考えただけです。
- 質問しない、質問できないムードは本当に恐ろしい。
- 虚無ともいうべきものだ。
- もちろん各成員がそれなりの基礎知識・状況判断能力を有することが要請されるような、喫緊の事態に於ける特別の場があることはいうまでもない。
- 私の念頭にあるのは、平常時の学びの場、あるいは、仕事の場でのことです。
- 普段から自分に誤魔化すことなく質問し、それを受ける側も誤魔化すことなく回答する――そうした態度が当然とみなされる環境のもとでの研鑽があってこそ、想定外の非常時でも迅速かつ適切な処置をとることができるんじゃないのか。
- すくなくとも必要条件ではないのか。
- なので私は、西村博之氏が評論家・専門化等にしつこく質問する姿を拝見するとホッとする。「写像ってなんですか?」も納得である。それに対して「だめだこれ……」という某評論家の返答はあまりにもセンスがなさすぎた。
- 質問することを恥じてはいけないし、答えられないことを恥じてもいけない。
- 質問できなくて、あるいは、回答できなくて反省する必要があっても、恥じる必要は無い。
- 必要は無いじゃなくて、してはならない。
- つい恥じてしまったら後になってそのことを恥じない――恥を反芻しない。
- 以上「本日ノ自戒」であります。