墓の壁
週刊誌で、やうろふグループ総帥による文章を読んで吃驚する。ここに引用が。
元々このひとについては、メディア露出系文化人としては好感を抱いていたのだが、何年も前にNHK「ETVスペシャル」を視聴して(仔細はこの方の記事で紹介されています)一気に眼外のひととなった次第なので*1、いちいち批判めいた感想文をものするのも何だけど、なんかもう、ずっぷりサラせんコラム*2じゃないですか。
「今どきの若者は」型の嘆き節こそ過去を見ているんじゃないのかいナと、オレなんかは真っ先にそう思うんだが、時代から離れていく御自身を自嘲する素振りも見せず、本気モード一直線で結んでいる......。
全然関係ないが、「かいナ」と記して思い出したのが、石川淳『諸國畸人傳』の「都々一坊扇歌」に引かれていたなぞとき一首。
客「扇歌の大馬鹿野郎とかけて何と解く」
扇歌「唐の火事」
客「?」
扇歌「驅けた(かけた)はうが大馬鹿野郎ぢやないかいな」
- 作者: 石川淳
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/09
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (10件) を見る