墓の壁

週刊誌で、やうろふグループ総帥による文章を読んで吃驚する。ここに引用が。

元々このひとについては、メディア露出系文化人としては好感を抱いていたのだが、何年も前にNHK「ETVスペシャル」を視聴して(仔細はこの方の記事で紹介されています)一気に眼外のひととなった次第なので*1、いちいち批判めいた感想文をものするのも何だけど、なんかもう、ずっぷりサラせんコラム*2じゃないですか。
「今どきの若者は」型の嘆き節こそ過去を見ているんじゃないのかいナと、オレなんかは真っ先にそう思うんだが、時代から離れていく御自身を自嘲する素振りも見せず、本気モード一直線で結んでいる......。


全然関係ないが、「かいナ」と記して思い出したのが、石川淳『諸國畸人傳』の「都々一坊扇歌」に引かれていたなぞとき一首。

客「扇歌の大馬鹿野郎とかけて何と解く」
扇歌「唐の火事」
客「?」
扇歌「驅けた(かけた)はうが大馬鹿野郎ぢやないかいな」

諸国畸人伝 (中公文庫)

諸国畸人伝 (中公文庫)

*1:番組以外にも、何処かの活字媒体に於いてその女子学生を批判していたが典拠は失念

*2:造語です。サラリーマン川柳のような書き物の謂い