最近随所(メディア)でお見かけする、経済学者・飯田泰之さんの新書を読んだ。

経済学や社会学のように複雑な事象を扱う領域については、その成果を現実社会へ適用することが妥当か否かを一般人が仔細にわたって吟味することはほぼ不可能だし、たとえ一般向けの文章においても(どの立場から書かれたものであれ)われわれ非専門家にとっては各々に一理あるように思えてしまいがちである。

とはいっても、その信頼度については、いくつかのシンプルな判断基準によって閲することが可能なので、如何にも世間に流布してそうな(著者作成の)論説を俎上にしてここで斬ってみせましょ、
という寸法の新書であった(高校生から大学生くらいまでのひとたちにお勧めだと感じた)。

ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)

ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)