『コペルニクス的宇宙の生成』

図書館の特集棚に面出ししてあった、ハンス・ブルーメンベルク、コペルニクス的宇宙の生成(1)(2)、後藤 嘉也/座小田 豊/小熊 正久 訳、法政大学出版局 をパラパラ捲って衝動借り。

といっても多分、訳者のあとがきと梗概だけを読んで卒読せず返却することになるだろうけれど。

コペルニクスは1473年生まれである。
テレビなんかでは過去をモノクロやセピアカラーとして再現したりするが、そのような通俗的な眼で彼の時代をイメージすると、こんなものだろうか。まだまだ普通の人々の頭中はガッチリ天動説だろうし、なんたって異端審問の時代だし......。

でも意外なのは、上の木版画の作者はこれの作者でもあるということだ。
そう、アルブレヒト・デューラー。ドイツが生んだ天才画家である。彼はコペルニクスと同世代の人間なのだ。

恥ずかしながら結構長い期間、この野兎を20世紀に描かれたイラスト作品だと思い込んでました。ははは。


コペルニクス的宇宙の生成〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)

コペルニクス的宇宙の生成〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)