『獄中記』より

佐藤優『獄中記』は興味深く読むことができた。
私にとって、所謂「他者の欲望に欲望」できる本である。
たいへん恥ずかしながら、カール・バルトエルンスト・ブロッホニコライ・ベルジャーエフまでなら漠然としたイメージを抱くことができるが、作中で言及される、旧ソ連、ヨーロッパの、神学者・思想家・政治家の多くが初めて聞く固有名であった。

そのなかでも、俄然興味をいだいたのは、ディートリヒ・ボンヘッファーだ。この神学者の著作の一冊くらいは読まなくてはならないと考える。

最近は、エルンスト・ユンガー(ボンヘッファーとの共通点は「ヒットラー暗殺計画」のみ、か?)もそうだったけど、行動した知識人に今まで以上に惹かれてしまう。

図書館のサイトで検索すると結構蔵書があるではないか!週末が楽しみです。