2012-12-07から1日間の記事一覧

『志垣澄幸歌集』(砂子屋書房)

p.63 あけぐれの厨房に家族(うらか)の数だけの卵割られてゆく音がする . . .

『志垣澄幸歌集』(砂子屋書房)

p.113 鱸一尾三百五十円伊佐木千円人間が魚の値段つけてゐる

『志垣澄幸歌集』(砂子屋書房)

p.65 猛獣に仔を喰はれゐる縞馬が傍へにたちてゐしが去りたり

『志垣澄幸歌集』(砂子屋書房)

p.126 わが若さうちくだきたり生徒めが黒板に志垣の爺と書きをり