2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

耶蘇ならず青田の海を踏み来るは

近所の古書店で以下を壱百円で。日本思想大系〈25〉キリシタン書・排耶書 (1970年)作者: 海老沢有道,H.チースリク,土井忠生,大塚光信出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1970メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る 冬彦さんの端本はひとまず保留。い…

ジュンク堂にて

西川徹郎句集『月山山系』(書肆茜屋)から 鯉のからだのなかの奥飛騨を訪ねる 十年ほど前、飛騨高山へ出張したことがあった。事情によって自動車が使えず、えっちらおっちら貸し自転車をこいで市街を抜け、あの急な山道を登ったときは本当に疲弊した。「あ…

衛星TVの映画ばかり鑑賞して視力を回復したそうな

数日前、シネフィルのNさんと八ヶ月ぶりに会う。最近の生活は、書籍はもっぱらセドるだけで、ひたすら衛星テレビで映画を鑑賞する「鑑賞マシーンライフ」を継続中だと云う。そのかわり本はめっきり読まなくなった。空気吸うのと同様だったミステリー類でさ…

隣席にいらっしゃる女子高生三名@ヴェロ。受験生らしくお互いナニやら問題を出し合っている。甲「つぎっ、紀貫之! ヒントは仮名序」 乙「あーそれはねぇ、うーんとね......」 丙「カナジョ?」 甲「そー」 丙「キノ・ツラユキと、カナジョ?」 甲・乙「...…

『監督 小津安二郎』

学生の頃叔父さんからもらってずっと積ン読だった以下を、風呂上りにポツリポツリと読んだ。監督 小津安二郎作者: 蓮實重彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20件) を見る蓮實重彦の…

『木』

特定の誰かの作品というのではなく、あんな感じ、こんな感じなものを味読したいと思ってタマタマ手に取った一冊が、幸田文『木』(新潮社)であった。あんな感じというのは、外部世界の、特に生物や自然現象の観察をできるだけ単純・明解な言葉で記したもの…