2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鄰書之外題

東急線に乗っているとクリスチャン系女子小学校生徒どもが乗車してきた。 立派なものである、半数近くが本を読んでいるではないか。誰であろうと他人が読んでいる本は気になるものだ。確認できたのは、モーリス・ルブラン『古塔の地下牢』、星新一の何か、理…

ぶくおふ

『プリンキピア・マテマティカ序論』、A. N. ホワイトヘッド+B. ラッセル 著、岡本賢吾+戸田山和久+加地大介 訳、哲学書房. 『フィネガンズ・ウェイク I・II』、ジェイムズ・ジョイス 著、柳瀬尚紀 訳、河出書房新社. 以上単行本(2冊で1,200円セール中…

橋より橋へ

エルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナーの作品をながめていたら、今更ながらああっと気づいた。 伝説的なマンガ「人間時計」である。これって、画風が表現主義だったんですね。貼り付け画像(電子コミック版のサンプル)では分かりづらいかもしれませんが..…

きりしたん語なんかいんごうな

見な見ぬこんてむつすむん地の極南 加藤郁乎きりしたんの訳語のことだと、種村季弘の解説で知っていたが、その意味を調べるのをず〜っと忘れていた。ここでわかった(飛ばずとも、ブラウザーのステイタスバーに表示されますでしょうか)。「Contemptus mundi…

神保町

きのうは、神保町を旅してきました。到着は午前10時半ごろ、帰途に着いたのは午後7時近くと、これまでの最長滞在時間だったかもしれません。神田明神例大祭中(神田祭)でありました。今回は、三省堂でみせてくれた、友人の大人買いに感動です。 トータルで…

『流血鬼』、『老年期の終り』

藤子・F・不二雄短編集より、『流血鬼』を再読する。40ページ前後の、非・劇画というより、むしろ児童マンガタッチの短篇が、一本の映画、あるいは一作の長編小説に匹敵する濃密な経験を与えてくれることに驚く。藤子F は凄い漫画家だったのだなあ。 (しか…

...無垢にたえられるか

ウイリアム・ブレイク、『無心の歌、有心の歌』、寿岳文章、角川文庫煙突少年たちは神であったか。その神を倫敦のマルクスは実際に目撃したんだっけか? いつからか本邦は、ものの可愛さに価値を置くようになったようだけど、たとえば往来や公園で、犬を「人…

佃堀、そして、お稲荷さん 

昨日は、銀座〜佃島〜清澄庭園(旧紀伊国屋文左衛門邸庭園)〜平賀源内エレキ実験の地〜柾木稲荷〜芭蕉稲荷〜以下略を大川に沿って散歩しました。実に収穫の多い旅となりました。まず、佃島。 佃島の歴史等についてはこの方のブログと、ここらへんをまずはご…